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住まいのレポート Vol.34 食卓を爽やかに演出する北欧テーブルウェア

素朴で清涼感あふれる北欧の食器は、まだまだ熱い日が続く晩夏から初秋にかけての食卓を、涼しげに彩ってくれます。今回は、そんな北欧テーブルウェアの魅力を、イルムスの小西亜希子さんにお話ししていただきました。伝統的なものから最新のものまで紹介するとともに、選び方やコーディネートのコツ、取り扱いの注意などを含めてレポートします。

小西亜希子さん〈株式会社イルムスジャパン〉

小西亜希子さん〈株式会社イルムスジャパン〉

株式会社イルムスジャパンは、スカンジナビアモダンをコンセプトとしたライフスタイル専門店として、1999年に日本に一号店をOPEN。以降も「シンプル×ナチュラル」をキーワードに、毎日の生活の中で関わる食器やファブリックス、家具や照明、雑貨まで、本質の良さがわかる商品と自分らしい暮らしの楽しみ方を発信しています。今回は同社営業統括部ディレクターの小西亜希子さんにお話をお伺いしました。

イルムス HPはこちらから >> http://www.illums.co.jp

北欧食器の特徴と魅力

ロイヤル コペンハーゲンの フィッシュシリーズ。こんなユニークなデザインの食器があるのも北欧ならでは。

北欧のテーブルウェアは、どうして魅力的なのでしょう? それは、暗く寒い冬が長い北欧では、必然的に家の中で過ごす時間が長くなるため、毎日の生活に工夫やアイデアを盛り込んで、楽しく豊かに生活できるようにすることが人々に根付いているのです。そんな価値観が、素朴ながらも飽きのこない愛着のもてるテーブルウェアを生み出したのでしょう。

イルムス

北欧の人々は、「食」の時間を家族や友人たちと多いに楽しむ習慣があり、そのせいか「食器」にも特別なこだわりをもっている方が多くいます。

北欧の方にお話を伺ったり、実際にお家に行くと、自分たちで買い揃えたものも大切なコレクションの一部ではあるのですが、最も大切にしているものとして、祖父母やご両親から受け継いだヴィンテージの食器やカトラリーがあるんです。そういった受け継いだものをとても大切にし、また次の世代へと継承していくことに重きを置いています。

特別な愛着のあるヴィンテージの北欧食器たちは、大事なお客様をお迎えする時のおもてなしや家族との特別な記念日などで、今日もどこかの家庭で大切に使われているはずです。

そんな文化からか、老舗のブランドでは定番のシリーズを長く長く作り続けています。たとえ、破損してしまったとしても、また同じものを手に入れてまた大切にすることができるんです。また、新たにデザインされる食器達も、昔から親しまれ続けた伝統的なモチーフを元にデザインされ、新たな魅力を生み出しています。

イルムス

このように、多くの人々が「食器」にそれぞれの想いや愛着があって、またそれを作り続けるブランドにも長い歴史と伝統、そして物語があります。

そんな素敵な文化が魅力あるテーブルウェアの数々を作り出しているのではないでしょうか。

選び方・コーディネートのポイント

ベーシックな食器にビビッドなカラーのマットや、ビビッドな食器にベーシックカラーのマットなど、自由に組み合わせても素敵に見えるのが北欧のテーブルウェア。

北欧テーブルウェアの基本アイテムは、プレート2種とワイングラス、カトラリーとシンプルなものですが朝食や昼食にはたっぷりサイズのコーヒーカップやスープボウル、またおもてなしの際の定番として「アクアビット」というじゃがいもの蒸留酒を飲む為のショットグラスなど用途にあわせて様々にコーディネイトしています。

イルムス

コーディネイトの基本は、お家全体の雰囲気にあうことがまず第一。ご自宅のインテリア、特にダイニングまわりのインテリアをイメージして、色やデザインなどが似合うものを選ぶと良いと思います。季節やその日の気分によって、ランチョンマットなどのファブリックスを変えてみたりするだけでも新鮮なコーディネイトが楽しめます。たくさんの種類がそろってきたら、お招きするお客様をイメージしテーマを決めてコーディネイトしてみるのも、素敵な上級ワザです。

イルムス

北欧の家庭でホームパーティーに揃える食器は、お招きするお客様の人数分、デザインや色を揃えて出すのが基本ですが、あえて色違いを向かい合わせに置いてみたり、お料理の相性も考えてうまく遊んでみるのも楽しいと思います。

全部の食器のデザインや色が何種類にも・・とバラバラになってしまうのは避けましょう!

購入・取り扱いに際しての注意点

好みの北欧テーブルウェアを見つけるなら、基本的なブランドが揃っているだけでなく、それぞれのシリーズのアイテムもしっかり揃っているお店で選ぶのがポイント。

シンプルなデザインの食器が多く、コーディネイトしやすい印象のある北欧食器ですが、ものによっては日本の食器よりデザインや柄が大胆な場合もあります。気軽に北欧の食器を楽しむには、いずれかのブランドのひとつのシリーズで、ひと通りのラインナップを揃えてしまうのが一番よい方法です。基本のものを揃えた後に、柄物やビビッドな色使いのものなどを、好みで買い足して行くと、コーディネイトも上手に楽しめるはずです。

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一度に揃えるのが難しい時は、ワンポイントとして、デザインや色にインパクトのある大皿をメインに選び、シンプルで無地の取り皿を人数分揃えるという方法もあります。そのときのコツは、大皿と小皿で、デザインや色のメリハリをつけること。また、自宅のダイニングテーブルが濃い色の場合などは、白いシンプルな食器から揃えてみるのが良いでしょう。

イルムス

最後に取り扱いについてですが、北欧食器はその寒い土地柄で好まれるオーブンや電子レンジ、そして食器洗浄乾燥機に対応したものが多く、厚みがあって丈夫につくられているので、特別、取り扱いに注意することはありません。ただし、クリスタル器やグラス類の中には繊細なものもあるので、これらを取り扱う際は丁寧に扱ってください。また、価格の高いものや、とっておきの特別なものとして購入されるものは、茶渋などがつくのは避けたいものです。これらはこまめなお手入れをお忘れなく。

最新の北欧テーブルウェア

素朴で暖かみのある質感と、長く使い続けることができるシンプルなデザインが特徴の北欧のテーブルウェア。最新のトレンドは、使い込むほどに愛着が増す本質はそのままに、伝統的なものからモチーフを採用して新たなデザインや柄をつくり出したものや、伝統的なフォルムを保ち、ビビッドカラーを採用することで新鮮な息吹を生みだしたものなど、長く愛されている古典的な柄や伝統的なデザインをベースに、新しいデザイナーを登用することで、さらに新たなものを提案しているのが、どのブランドにも見受けられる最近の傾向です。それでは、注目のアイテムを紹介しましょう。

ホガナス(スウェーデン)
創業が1909年という老舗の陶磁器のブランドがホガナスです。シンプルで機能的ながら、その質感やカラーは製作者の暖かみを感じさせます。

ホガナス(スウェーデン)

ピンクと赤とブルーという、今までにないビビッドなカラーのアイテムも登場しています。

ケーラー(デンマーク)
デンマークの陶磁器メーカーとして100年以上の歴史を誇るケーラー。本国では知名度の高い老舗ブランドです。

ケーラー(デンマーク)

写真のシリオボウルなど、近年は若手のアーティストを積極的に採用し、新たなモダンデザインとして本国で非常に注目を集めています。

ロールストランド(スウェーデン)
1726年創業、スウェーデン王室御用達として有名な陶磁器メーカーです。1950年代に発表されたビンテージを復刻したモナミシリーズが人気です。

ロールストランド(スウェーデン)

イルムスでも人気の高いアイテム、モナミシリーズ(右)とペルゴラシリーズ(左)

ロイヤル コペンハーゲン(デンマーク)
1775年にデンマーク王室御用達の製陶所として設立された、北欧の食器を語る上で外せないブランドです。

ロイヤルコペンハーゲン(デンマーク)

王室御用達の伝統的なデザインに加え、新たなラインナップも豊富。

取材を終えて

イルムスにお邪魔して、デザインや色使いが素敵な北欧のテーブルウェアを見ていると、どれか1つ買って帰りたくなります。北欧の人たちは、食器やファブリックをたくさん持っていて、その日の気分や季節に合わせて、どんどん変えて使っていくのが主流だとか。また、ひとつのシリーズを長く作り続けるのも北欧食器の特徴だそう。好きなシリーズを見つけたら、時間をかけて買い揃えていくのもいいかもしれませんね。