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節水で節電できる!? 賢い水の使い方

節水すると節電できる?

家庭で使う水は水道から供給され、下水に排出されます。浄水場や下水処理場など、上下水道設備には電力が使われています。つまり、水を使えば使うほど、それらの設備が稼動して電力をより多くの消費することになります。ということは、家庭で節水すれば水道設備の電力消費も抑えられ、結果的に節電になるというわけです。

節水による節電は、家庭での節電とは異なり、言わば社会的な節電といえるでしょう。家庭での電気代をはじめとする光熱費を大幅に削減できるものではなく、直接的なメリットを感じにくいかもしれませんが、水をたくさん使う家庭では、節水によって水道代が軽減できる可能性もあります。さらに、こうした多くの人の小さな努力が計画停電の回避や削減にもつながるでしょう。

住宅設備機器メーカーのTOTOの調査結果では、水を1ℓ節水した場合、約0.98Wh(※)節電に貢献できるとされています。節水することで節電できるのなら、貴重な水資源を大切に使うという意味でも、意義のあることではないでしょうか。

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歯磨きや洗顔時に水を流しっぱなしにせず、コップや洗面器を使用するだけでも、節水はもちろん、節電にも効果があります。

トイレ&洗面所の節水

家庭での節水の第一歩は、水を一番使うところからはじめましょう。家庭で最も水を使うのは、意外かもしれませんがトイレなのです。ちなみに、東京都水道局の平成18年度一般家庭水使用目的別実態調査では、家庭で水を使用している場所は、第1位トイレ、第2位バスルーム、第3位キッチン(炊事)となっています。

トイレの節水の一番の方法は、最新の節水便器に交換することですが、そこまでしなくても効果的な方法が、水を流す際の「大」と「小」をきちんと使い分けることです。きちんと使い分けることで1回あたり最大で2ℓの水が節約でき、4人家族の家庭なら1ヶ月で約720ℓの節水ができるとか。これは1ヶ月で約0.7kwhkの節電に貢献するのだそうです。また、余分な2度流しをしないことも節水になります。

洗面所の節水方法は基本中の基本ですが、歯磨きや洗顔の時に水を流しっぱなしにしないこと。歯磨き時に水を流しっぱなしにせずコップを使用するだけで、1回あたりの節水量は約5.4ℓ、1ヶ月では約1296ℓの節水になり1.37kwhkの節電(※)に貢献できるそうです。やはり、水を流しっぱなしにしてはいけませんね。

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バスルーム&キッチンの節水

次は、家庭で大量に水を使うイメージがあるバスルームとキッチンの節水方法を紹介しましょう。やはりどちらも1番の節水方法は、水を出しっぱなしにしないことですが、バスルームでは、シャワーを使う際にこまめに止めることを心がけてください。こまめに止めることで1回あたり約10ℓの水が節約でき、4人家族の家庭の場合1ヶ月で約1200ℓの節水(※)につながります。また、入浴時だけでなく、浴槽に残ったお湯を洗濯などに使用することでさらに節水できるのはいうまでもありません。

東京都水道局によると、一般の家庭でのお風呂の残り湯は、使用状態によって異なりますが、約180ℓとされています。この半分を洗濯、掃除などに利用すれば約90ℓの節水できるとか。また、1ℓ当たりの水道代の単価を0.24円とした場合の3人家族で1か月当たり、90ℓ×0.24円/ℓ×30日≒650円の節約になるとも紹介されています。

キッチンでは、水を出しっぱなしにしないこと以外では、食器をため洗いすることだそうです。やはりTOTOの調査結果では、ため洗いすることによって1日で約90ℓの水が節約でき、4人家族の家庭なら1ヶ月で約2700ℓの節水ができるとされています。

節水アイテムは適材適所で

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節水コマと取付時のイメージ。通常のタイプよりもコマの 部分が大きく、流出水量が少なくなります。(※東京都水道局HPより)

節水できるアイテムは、さまざまなメーカーから販売されていますが、まずは多くの自治体や水道局で無料配布されている「節水コマ」を設置してみてはいかがでしょう。 「節水コマ」は、取り付けるだけで水の流出水量が調整されるので、洗面や手洗いはもちろん、キッチンのように流し洗いをする時にも効果的です。

取り付けの際に注意が必要なことや、一部の水栓金具では取り付けができない場合もありますが、お住まいの地域で無料配布されていない場合は、ホームセンターなどでも数百円程度から販売されているので、是非一度取り付けてみてはいかがでしょう。

その他にも家庭で使用できる節水商品として、節水タイプのシャワーヘッドや、レバーひとつで水の温度や流量を調節できるシングルレバー水栓などが販売されています。これらはあまり頻繁に取り替えるものではないので、今すぐに導入するのは難しいかもしれませんが、交換の時期に検討してみる価値はありそうです。

また、よくテレビや雑誌などに取り上げられる節水方法として、トイレのタンク内にペットボトルなどを入れるという方法が紹介されていますが、これにはいくつかの問題があります。タンク内に物を入れると、内部のハンドルチェーンにそのものが引っかかり、水が流れなくなったり、逆に水が止まらなくなる可能性があります。さらに、硬くて重いものをいれるとタンク自体が破損する恐れもあります。このように、いろいろなトラブルの可能性があるので、くれぐれもタンク内に物は入れないようにしてください。

※:平成20年度水道統計(社団法人日本水道協会)および下水道統計(社団法人日本下水道協会)に基づくTOTOの試算値。上下水道にかかる電力のみで試算

まとめ

1年を通じて避けられない生活のテーマとなりそうな「節電」ですが、直接電気の使用を控えるだけでなく「節水」から節電できるとは意外でした。もちろん電気代の削減など、家計に直結するメリットとしては小さなものですが、これからは、こうした社会的節電も考えていかなければならないのかもしれません。